ヤマサ醬油、滋賀竜王工場が本格稼働
2023年9月5日
ヤマサ醬油は8月31日、西日本エリア初の工場として建設を進めていた滋賀竜王工場が完成し、稼働を開始したと発表した。
新工場建設により、西日本エリアにおける需要の増加に対応する。西日本エリアへの輸送距離短縮によるCO2排出量削減や配送業者の負担軽減に貢献し、環境や人にやさしい物流を目指す。
工場内は、製造量に関わらず、収率の低下を最小限にとどめるように設計された製造設備により、多様化する顧客ニーズに対応する。加えて、自工場抽出による風味原料を使った高品質な調味液製造が可能な設備の他、高粘度の原料を撹拌混合できる設備、固形物が多い内容物を生産できる設備を有している。
さらに、重量物取り扱い設備や各種搬送設備など、工場内の作業者の安全を考慮したレイアウトとし、作業者が行う各種操作におけるヒューマンエラー対策を施した。
品質管理面では、全てFSSC22000認証取得を前提に、HACCPを用いた衛生管理を行い、原料資材の受入から製品の一次納品先までのロットトレースが可能となっている。
環境面では、排出基準に合致した排水処理設備を設置するとともに、稼働時の振動、騒音を管理して、近隣地域の環境との調和を図る。
■ 新工場概要
所在:滋賀県蒲生郡竜王町大字岡屋2831番4
投資額:約68億円(土地代を含む)
敷地面積:24,624㎡(平地部分)
構造:鉄骨造3階建
生産品目:各種しょうゆ・つゆ・たれ類
生産能力:約6,000kL
従業員数:約60名
設計施工:清水建設(株)