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クボタ、枚方製造所で反応管の生産ライン増設

2023年9月6日

クボタは5日、枚方製造所(大阪府枚方市)で石油化学プラント用反応管の生産能力を増強すると発表した。

 同社は、合成樹脂の原料となるエチレンやプロピレンを生産する際などに用いられる反応管を生産している。特に、らせん状の特殊な突起を管内に加えることで高い生産性や、管内面に特殊な被膜を生成させることで長寿命化を実現した高機能製品に強みを持ち、世界トップシェアを有している。

 今後、アジアでの新たな石油化学プラントの建設の増加に加え、北米では既設のプラントの設備更新が計画されていることなどを背景に旺盛な反応管の需要が見込まれている。また、カーボンニュートラルへの対応が求められる中、エチレンやプロピレン等を効率よく生産することができる高い生産性や長寿命といった特徴を持つ高機能な反応管のニーズが高まっている。

 更に、アンモニアを熱分解して水素を大量生産する過程などで、耐熱性に優れた反応管の開発ノウハウと製造技術を活用できる可能性があり、カーボンニュートラルのための水素生産に向けて市場の拡大も期待されている。

 今回、反応管の主力工場である枚方製造所に生産ラインを増設することで、同拠点における年間生産能力を現在の約180%に引き上げ、既存市場と今後見込まれる新市場での需要に対応する。

■ 設備投資概要

所在地:大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号(枚方製造所)
投資額:約44.5億円
生産品目:石油化学プラント用反応管
生産能力:年間生産能力 現在の約180%
稼働開始予定:2026年4月(全設備の稼働開始)
※各設備ごとに設置が完了次第、順次増産に向け稼働を開始

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