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川島食品、北海道釧路市に新工場建設

2023年9月12日

食肉製品の卸売・製造を行う川島食品(東京都杉並区)は5日、北海道釧路市に新工場を建設すると発表した。

 初期投資額は39億円。敷地面積は8,287㎡。延床面積は3,429㎡。今年10月に着工し2024年10月の竣工、同年11月の稼働開始を予定している。

 新工場は、既存顧客であるイタリア料理店やフランス料理店等、レストランでの人手不足解消のため、レストラン向けの食肉製品を製造し、品質を確保する。加えて、家庭向け商品の製造も行う。

 また、同社は北海道で最も多く取引されるエゾシカ肉を仕入れているが、エゾシカ肉の処理施設の衛生管理体制向上と供給安定化を図るため、ハンターと協力し、衛生的で効率的な処理設備を導入することで、安全なエゾシカ肉を提供する。
場所は、エゾシカの越冬地である北海道東部地区からアクセスしやすい釧路市が同事業の適地であると判断し、釧路市益浦に工場の建設を決定した。

 工場内設備は、冷凍庫、スチールベルトフリーザーを導入し、差圧冷却庫については自然冷媒(地球温暖化係数 GWP:1)を採用する。冷蔵庫や作業場空調の冷媒では、地球温暖化係数(GWP)1500以下の冷媒を使用する機器を採用し、環境負荷低減へ配慮している。

■ 新工場概要

名称:川島食品(株)釧路工場
所在地:北海道釧路市益浦3丁目(釧路益浦軽工業団地内)
初期投資見込額:39億円
敷地面積:8,287.31㎡
延べ面積:3,429.76㎡
生産品目:加熱食肉製品、食肉加工品、エゾシカ肉
営業許可申請予定業種:食肉製品製造業、食肉処理業
生産能力:加熱食肉製品 最大6トン/日
    :食肉加工品 最大3トン/日
    :エゾシカ 最大処理頭数50頭/日、枝肉保管頭数100頭
エゾシカ年間処理頭数目標:5000頭
設計:大和ハウス工業(株)
施工:大和ハウス工業(株)
準備工事着手予定:2023年9月25日
着工予定:2023年10月10日
竣工予定:2024年10月23日
稼働開始予定:2024年11月

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