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PSジャパン、水島工場にポリスチレン樹脂のケミカルリサイクル実証設備

2023年9月13日

合成樹脂を製造するPSジャパン(東京都文京区)は7日、水島工場(岡山県倉敷市)にポリスチレン(PS)樹脂のケミカルリサイクル(CR)実証設備を新設したと発表した。

 今後、実証運転を進め、使用済みのPS製品の再資源化によるスチレン資源循環システムの構築を本格化させる。PS樹脂を熱分解し、原料となるスチレンモノマー(SM)に再生するCR実証設備は東芝プラントシステムの技術で建設した。今後はPS樹脂を高効率・高品質に再生産する技術の実証と量産化を検討する。

 PS樹脂は家電製品や産業資材製品にも使われているが、最も比率の高い用途が食品容器包装で、従来のメカニカルリサイクル(MR)では食品接触用途に戻すのは課題が多いという難点があった。
CRを用いることで、再生PS樹脂を食品容器包装に再利用することが可能となり、再生PS樹脂の水平リサイクルが実現した。再生したSMから作られるPS樹脂はバージン品と同等の品質で、使用済みPS製品を単純焼却する場合と、それをCRする場合とを比較すると、GHG排出量をおおよそ半分に減らすことが見込まれている。

■ 設備投資概要

所在地: 岡山県倉敷市潮通3-13(水島工場)
設備:ポリスチレン樹脂のケミカルリサイクル実証設備

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