住友商事、北海道千歳市にEVバッテリー・ステーション
2023年9月14日
住友商事は13日、北海道千歳市で「EVバッテリー・ステーション千歳」を完工したと発表した。
設備は国内初の系統用蓄電システムで、出力6メガワット、容量23メガワット。蓄電池は、日産自動車との合弁会社フォーアールエナジーが提供するEVバッテリーを定置用(電力事業用)として活用している。これにより、EVリユースバッテリーの用途拡大・需要増や、CO2削減などの効果が期待されている。
今年度後半から同設備の本格的な稼働を開始し、信頼性の検証を行ったうえで、24年度から需給調整市場と容量市場に順次参入し、北海道を含む広域への再生可能エネルギーの普及拡大に貢献する。
住友商事は今後、北海道や九州などの電力系統の安定化が必要とされる地域を中心として、26年度末までに累計で100メガワットの蓄電事業の開発を目指すとしている。
■ 事業概要
事業地:北海道千歳市流通2丁目3番3号
設備設置者:住友商事(株)
定格出力:6メガワット
実効容量:23メガワット時
システム概要:事業所名:「千歳第一蓄電所」
:6メガワット/23メガワット時(EVバッテリー約700台分を収納)
:・スケールアップ(高出力・大容量化)のための制御技術
:・電池交換式
:・短工期、安全設計を実現する筐体構造
事業目的:①大規模蓄電事業のためのスケールアップ技術開発・検証
:②電力需給バランスの改善・電力系統の混雑緩和の実現による再エネ導入拡大
:③EVエコシステムの構築やEVバッテリーの価値最大化を通じたEVの普及への貢献
本格稼働開始予定:2023年度後半