浜松ホトニクス、浜松市新貝工場の新工場棟が着工
光関連の電子部品や電子機器を製造販売する浜松ホトニクス(静岡県浜松市)は4月4日、新貝工場内に新工場棟を建設すると発表した。
新棟建設の地鎮祭は4月5日に執り行い、17年2月に竣工を予定する。
同社は、先端光技術の開発に取り組み、様々な市場にセンサとしての光半導体素子を供給している。近年では、不可視(X線検出)画像、自動車、およびヘルスケアなどの用途における需要が拡大。また、センサ需要の拡大と共に、センサの実装体積を最小化する傾向となっており、薄型・小型・軽量の製品が求められている。
新工場棟では、需要が拡大している不可視画像用途の手荷物検査装置向けX線検査用素子や、自動車の衝突防止・自動エアコン・自動ライト・自動ワイパー・車内光通信用途などの受発光素子、医療機器向けのMPPC®(Multi-Pixel Photon Counter)およびヘルスケア用途のウェアラブルセンサなどの生産を行う。
大量生産を前提とした生産ラインを構築し、樹脂モールドパッケージ、チップオンボードパッケージ、プリモールドパッケージなどの組立工程および検査工程を計画。
新工場棟建設に伴い、既存の3号棟と合わせた新貝工場全体の生産能力を、月産400万個から月産1,000万個に増強する。
新貝工場では1号棟(管理棟)と3号棟(製造棟)の2棟が既に稼働しているが、新棟に管理機能を統合し、老朽化が進んでいる現1号棟を撤去する。これにより、新貝工場全体の災害対策を強化し、事業継続力の強化を図るとしている。
■ 新工場概要
名称:新貝工場 1棟
所在地:静岡県浜松市南区新貝町1128新貝工場3号棟南側
投資額:約28億円
建築面積:2,659㎡
延床面積:9,342㎡
構造:鉄骨造 4階建
施設構成:1階 受付、組立工程(クリーンルーム クラス10,000)
2階 組立工程(クリーンルーム クラス10,000)
3階 製品検査・梱包工程
4階 食堂、会議室、製造事務所
収容人員:約300名
生産品目:光半導体素子
生産能力:月産600万個
着工:2016年4月
竣工予定:2017年2月
稼働予定:2017年4月