JMC、長野のコンセプトセンターに低圧鋳造設備導入
2023年9月21日
JMCは20日、長野県飯田市のコンセプトセンター第6期棟に大型低圧鋳造設備を導入し、10月から稼働を開始すると発表した。
近年、次世代型のバッテリーEV開発で部品の機能集約化・大型化が進んでおり、金属部品についてはさらに軽量化に向けた研究開発が活況。自動車メーカーでは「ギガキャスト」工法による大型鋳造部品を用いた量産の検討が進んでいるが、日本国内で大型鋳造部品の試作を請け負うことができるベンダーや設備は極めて少ない状況。
今回導入する大型低圧鋳造設備は、定盤面積2,000mm×2,000mm、溶解重量500kgを誇る大型低圧鋳造炉を擁している。
同社では、今年9月から稼働している「コンセプトセンター第8期棟」での自硬性砂型鋳造による鋳造部品の量産体制に加え、今回導入する大型低圧鋳造設備により自硬性砂型鋳造による大型鋳造部品の製造が可能となり、メーカーの「ギガキャスト」工法による量産に向けて、大型試作品の供給体制を整備していく。
■ 設備投資概要
所在地:長野県飯田市嶋135番地(コンセプトセンター第6期棟)
投資額:約3,500万円
対応素材:アルミニウム合金
製造品目:自硬性砂型による低圧鋳造部品
稼働開始予定:2023年10月