パナソニックコネクト、津山工場を閉鎖
パナソニックコネクトは2日、光ディスク事業の再編に伴い、津山工場(岡山県津山市)を閉鎖すると発表した。
光ディスク事業では、コンシューマー市場向けのBlu-rayディスク、Blu-ray技術をベースに開発したアーカイバルディスクや、データセンター等での使用を想定したストレージ装置のデータアーカイバー製品等の開発、製造、販売を進めてきた。
2006年から販売を開始したコンシューマー市場向けBlu-rayディスクは、これまで主に日本国内で、ハイビジョン放送の録画用途などで利用されてきたが、映像コンテンツのネットワーク化による視聴スタイルの変化やクラウドでのデータ保存の一般化などにより、需要が大幅に減少したことを受け、2023年2月に生産を終了している。
2013年から開始したデータセンター向けデータアーカイバーを中心とするアーカイブ事業は、製品特長の省電力化を求められる中国市場での取り組みを進め、2022年11月にパナソニックグループの連結子会社である中国華録・松下電子信息有限公司への主管変更をしている。
データアーカイバーの開発拠点でコンシューマー市場向けBlu-rayディスクを生産する津山工場は、こうした状況を踏まえ、2024年3月末日を目途に閉鎖を決定した。今後は社外での活用を検討していく。また、これまで津山工場でBlurayディスクとデータアーカイバー用ディスクの製造等を請け負ってきたパナソニックAVCディスクサービス(株)については2023年9月25日の株主総会にて会社清算の決議を完了している。
■ 津山工場概要
所在地:岡山県津山市草加部1458-5
敷地:13万㎡
建物:6.3万㎡
操業開始:1979年
閉鎖予定:2024年3月末日