キユーピー、タイでマヨネーズ増産
キユーピーは5日、グループ会社のキユーピータイランド(KEWPIE (THAILAND) CO., LTD.)がマヨネーズ類を製造する新棟を建設すると発表した。
投資額は約705百万タイバーツ(約29億円)で、生産能力を2倍に増強する。これにより、タイ国内と急拡大する輸出需要への供給体制を強化し、事業展開を加速させる。新棟の稼働は2025年1月を予定している。
近年、キユーピータイランドではオセアニア地域を中心にマヨネーズ類の輸出が好調で、2022年度の売上は2019年度比で約3倍と急成長している。タイ国内の売上も、インバウンド需要の復活などを受け伸長している。
今回の投資は、今後も見込まれるタイ国内と輸出需要の拡大に向けた供給体制の強化が目的。タイを生産拠点のハブとして、新規エリアの開拓や周辺エリアへさらなる輸出の販売強化を図る。
新棟では、グルテンフリーやプラントベースの商品にも対応し、多様なニーズに対応する。また太陽光パネルを設置し、工場全体の再生可能エネルギーの割合を約25%(2022年度実績)から約35%(2025年度予定)に引き上げる。同工場では2018年から太陽光パネルを設置し、CO2の排出削減に努めている。また、ボイラーにバイオマス燃料の「ヤシ殻」を使用し、ヤシ殻の灰はアップサイクルでレンガに加工後、行政を通じて周辺地域の住宅用建材に使用するなど、サーキュラーエコノミーの実現に向けた独自の取り組みも進めている。
■ 新工場概要
工場名:キユーピータイランド工場
所在地:タイ国ラーチャブリー県
投資額:約705百万タイバーツ(約29億円 ※2023年9月末時点の為替レート)
主な生産品目:タイ国内と輸出用のマヨネーズ類
生産能力:年間約18,000t(既存棟の18,000tと合計すると年間約36,000t)
稼働開始予定:2025年1月