ニチバン、愛知県安城市に医薬品工場/60億円を投資
2015年8月10日
セロテープ、ケアリーブ等を手掛けるテープ大手のニチバンは10日、愛知県安城市に医薬品工場を新設すると発表した。
同社の今後の成長分野と位置づけるメディカル事業において、OTC貼付剤、医療用貼付剤の需要拡大に対する生産能力の拡充を目的として、新工場を建設する。新工場内には基礎研究の役割を担っている中央研究所を移設し、将来の事業拡大に向けて要素技術・加工技術に関する研究体制の強化を図る。
投資額は建物建設費、新規設備含め約60億円で、現在の安城事業所敷地内に新設。2016年3月の着工、2017年10月の稼働開始を予定する。
これに伴い、メディカル事業製品の生産機能をニチバンメディカル株式会社(福岡県朝倉郡筑前町)に移管する。
現在の大阪工場(大阪府藤井寺市)は、建物等が老朽化していることから、2018年3月期を目処に生産を終了する予定で、大阪工場で勤務する正社員については、雇用の維持を優先し、新工場での勤務を基本とする配置転換を進めるとしている。
■ 新工場概要
所在地:愛知県安城市二本木新町3‐1(現在の安城事業所敷地内)
投資額:建物建設費、新規設備含め約60億円
建築面積:約4,700㎡
延床面積:約16,000㎡(うち中央研究所部分約2,500㎡)
生産ライン:メディカル事業における医薬品の生産設備
主要生産品:鎮痛消炎貼付剤、経皮吸収型製剤等
着工開始予定:2016年3月
稼働開始予定:2017年10月
資金調達方法:内部資金による調達