クミアイ化学工業は2日、静岡市で化学研究所Shimizu Innovation Park（ShIP）が本格稼働を開始したと発表した。

　ShIPは、静岡県内に点在していた化学系の3つの研究センター（創薬研究センター、製剤技術研究センター、プロセス化学研究センター）を創業の地である静岡市清水区に集約した最新・最先端の研究所。

　施設は、研究員同士の交流を促進するため、居室空間、ミーティングルーム、カフェテリアなどの施設を提供し、異なる分野の研究者が協力し新たなイノベーションの創出が期待されている。また、実験効率の向上と環境への配慮を両立させるため、最新の実験機器や省エネルギー機材を導入している。さらに、環境にも配慮し、法令遵守、局所排気設備、太陽光パネルの設置などを通じてサステナブルな環境に対応している。

　新研究所では、新規化合物の探索合成、生物評価、製剤化、工業的製造法確立までの一貫した研究開発体制で、市場ニーズに即した独創的、高付加価値製品の開発を加速させる。