DAIZ、熊本県益城町に植物肉新工場建設
次世代植物肉原料「ミラクルミート」を開発製造するDAIZ(熊本県熊本市)は12日、植物肉新工場建設に向けて熊本県益城町と立地協定を締結したと発表した。
新工場はミラクルミートの国内供給と欧州・北米・アジアを中心とした海外展開を加速させるため、新工業団地「くまもと臨空テクノパーク」内に建設し、2025年2月の操業開始を予定している。
また、新工場建設の投資総額42億円のうち34億円は、三菱UFJ銀行をアレンジャーとして金融機関8社が参加するシンジケートローンと、日本政策金融公庫の制度資金により調達する。
DAIZではミラクルミート生産において原料となる大豆の調達から生産・流通、廃棄物の処理に至るまでの一連のライフサイクルにおける環境負荷を定量的に算定する「ライフサイクルアセスメント(LCA)分析」を実施している。
このLCA分析を基に生産工程をブラッシュアップし新工場の設計に反映することで、エネルギー消費量や廃棄物温室効果ガスの低減を実現し、地球と環境に配慮した新工場を実現する。
新工場では、2022年9月に資本業務提携した日清製粉グループの日清エンジニアリング(株)と工事請負契約を締結し、同社が誇る高度な粉体工場建設の技術・ノウハウの活用による生産プロセスの最適化・生産性向上を目指す。
今後は、AIの活用による自動運転化の実現や新規技術・事業展開も視野に入れながら、商品の安定生産・供給拡大とともに持続可能な次世代型生産体制の確立を目指す。
■ 新工場概要
所在地:熊本県上益城郡益城町大字小谷字中高遊1193番6(くまもと臨空テクノパーク)
投資額:42.2億円(第1期計画)
敷地面積:40,000㎡
建築面積:4,348㎡(第1期計画)※順次拡大予定
生産計画:ミラクルミート(乾燥タイプ)8,000トン/年(第1期計画)※順次拡大予定
新規雇用:40名程度を増員予定
着工時期:2024年1月
操業開始時期:2025年2月