エプソンアトミックス、八戸北インター工業団地に金属精錬の新工場
2023年10月13日
セイコーエプソンは12日、グループ会社のエプソンアトミックス(以下:アトミックス)が青森県八戸市北インター工業団地に計画していた金属精錬工場の地鎮祭を行ったと発表した。
今回、今後の地下資源減少や金属原料の価格高騰などによるバージン原料の入手が困難となるリスクも考えられることから、金属の資源循環を実現する金属粉末製造を確立するため、新工場を建設する。
新工場では、アトミックス内の製造工程で規格外となった金属粉末製品や工場内から排出する金属くず、エプソングループが排出する金属端材・使用済み金型など、不要となった金属をアトミックスの金属粉末製品の原料として再資源化する。
設備は、金属を溶解する高周波誘導炉や金属の不純物を取り除くAOD精錬炉、インゴット(塊)に固める鋳銑機などを導入する。
新工場稼働により高炉製純鉄などのバージン原料を再生金属原料に置き換え、地下資源の保護とCO2排出量の削減に貢献する。アトミックスでは、新精練プロセスの導入により、次世代高機能粉末の開発を強化し、磁気特性やアモルファス形成能力を向上させ、次世代の省電力・小型デバイスの実現に貢献していく。
■ 新工場概要
所在地:青森県八戸市北インター工業団地 四丁目111番2
投資額:約55億円(建物・生産設備など。土地を除く)
土地面積:約29,000㎡
建屋:工場棟約3,617㎡、受変電棟約345㎡、事務所約356㎡
設備:高周波溶解炉、AOD精練炉、鋳銑機など
地鎮祭:2023年10月12日
着工予定:2023年10月15日
稼働開始予定:2025年6月