大阪ソーダ、松山工場でシリカゲル製造設備着工
2023年10月16日
大阪ソーダは12日、松山工場 (愛媛県松山市) で計画を進めていたシリカゲル製造設備の起工式を行ったと発表した。
同社のシリカゲルは、医薬品等の分析や精製工程に使用されており、世界シェアの約60%を占めるヘルスケア事業の主力製品。近年では、世界的な人口増加や健康長寿化により糖尿病治療薬等の精製用途で需要拡大が顕著となっている。
今回の製造拠点開設により、製造能力を現有の1.5倍に拡大するだけでなく、BCPの観点から現在生産を行っている尼崎工場との製造拠点の分散化を図る。
同社は、医薬品精製用シリカゲルと医薬品原薬中間体を中心とするヘルスケア事業で、2030年度に収益規模を2倍へ拡大する構想を立てており、今年3月には医薬品原薬中間体の新製造設備を稼働させるなど、松山工場をヘルスケア事業の重要拠点と位置づけ、積極的に投資を実施している。
■ 設備投資概要
所在地:愛媛県松山市北吉田町77番地(松山工場)
投資額:約30億円
延床面積:2,400㎡
構造:4階建て
着工:2023年10月12日
完工予定:2024年内