東芝、インドで鉄道車両用設備の新製造拠点
2016年4月11日
東芝(東京都港区)は4月7日、インドにおける鉄道事業の拡大に向け、同国の送変電・配電事業の拠点である東芝電力流通システム・インド社内に、鉄道車両向け電気品等の製造拠点となる新部門を設立したと発表した。
今後、同社の敷地内に電力変換装置および車両制御情報システムの製造ラインを建設し、2017年4月から製造を開始する予定。
本部門の新設および製造ラインの建設により、現地生産によるコスト競争力を確保する。また、迅速な部品供給やメンテナンスなどインドの市場要求に適した体制を構築することで同国での受注拡大を目指す。
さらに、将来的には中近東やアフリカ市場など周辺国の需要への対応も視野に、グローバル製造拠点としての機能も見込む。
インドでは高い経済成長が続いており、電力・交通などのインフラを中心に長期的な投資が見込まれている。特に鉄道分野においては、世界上位の需要規模を有し、政府による貨物輸送力強化に向けた専用鉄道の建設や主要都市でのメトロ敷設計画の増加など、インドにおける鉄道車両需要は急増している。
■ 新製造拠点概要
会社名:東芝電力流通システム・インド(Toshiba Transmission & Distribution Systems India)
所在地:インド共和国 アーンドラ・プラデーシュ州 ルドララム(東芝電力流通システム・インド 敷地内)
製造ライン:電力変換装置および車両制御情報システム
製造開始予定:2017年4月