住友重機械工業、広島ガス廿日市工場にLAES商用実証プラント建設
2023年10月23日
住友重機械工業は20日、広島ガス廿日市工場内に建設予定のLAES商用実証プラントの起工式を行ったと発表した。
LAESは、同社が2020年2月にエネルギー貯蔵技術の取得を目的に出資した英国のハイビューエンタープライズリミテッド社(Highview Enterprises Limited)が先導する液化空気エネルギー貯蔵(Liquid Air Energy Storage、以下:LAES)技術。LNGの冷熱を有効に活用することで充電効率が向上する。国内では送配電会社との個別契約に加え、卸電力市場、需給調整市場、さらには容量市場での電力市場で運用してLAESの活用を実施している。
運転開始後の電力市場取引に向けて、ID&Eホールディングスのグループ会社である(株)工営エナジーと同商用実証プラントを電源とする2027年度容量市場オークション応札に係る「アグリゲーター契約」を締結した。
同社は、今後需要の見込まれる蓄電市場を追求し、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献するエネルギー貯蔵設備を提供することで、電力とユーティリティの安定供給と脱炭素社会の実現に貢献していく。
■ 設備投資概要
建設予定地:広島県廿日市市木材港南12番20号(広島ガス 廿日市工場内)
起工式:2023年10月19日
運転開始予定:2025年