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日本デルモンテ、長野工場を閉鎖/群馬工場に集約

2023年10月27日

キッコーマンは25日、完全子会社の日本デルモンテの生産体制を再編すると発表した。

 日本国内では、少子高齢化や単身世帯の増加などの社会構造の変化、生活者の意識や行動、ライフスタイルの変化などから、ニーズがますます多様化している。同時に、労働人口の減少が予想される中で、ITやデータの積極的な活用が行われ、生産方法も変化することが予想されている。

 キッコーマンはこうした環境変化に対応するため、2024年4月生産開始予定のキッコーマンフードテックの新工場建設をはじめ、国内調味料事業の生産体制の再構築を進めている。日本デルモンテは現在、群馬工場(群馬県沼田市)、長野工場(長野県千曲市)の2つの拠点で調味料と飲料などを生産しているが、生産性の向上を目的に生産体制を見直し、長野工場での生産を終了し群馬工場に集約する計画。
群馬工場に新たな設備投資を行い、効率的な生産体制を構築し、長野工場の生産終了は2025年6月を予定している。

 長野工場に勤務する従業員については、日本デルモンテ他事業所への配置転換、キッコーマン国内グループ会社や他事業者への再就職支援等を行い、雇用の確保に努めるとしている。

■ 工場閉鎖概要

名称:日本デルモンテ(株)長野工場
所在地:長野県千曲市桜堂485番地
操業開始:1961年7月
敷地面積:14,048㎡
従業員数:87名(2023年10月1日現在)
生産品目:飲料、リンゴ加工品など
生産終了予定:2025年6月

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