食研、愛知県豊橋市に新工場
2023年10月31日
食肉加工製品を製造する食研(千葉県千葉市)は24日、愛知県豊橋市の三弥地区に工場を新設し、現在の豊橋工場を移転すると発表した。
近年、共働き世帯の増加やコロナ禍で在宅時間が伸びたことから、冷凍食品の需要が拡大している。総務省の家計調査によると、1世帯あたりの冷凍食品への支出金額は2017年の7,426円に対し、2022年には10,106円と、急激に増加している。同社でも売上が直近4年間で25%増えているという。
今回、簡単に調理できる冷凍食品の需要増に対応するため、生産能力の増強を図る。新工場の生産能力は年間5,000トンで、これまでの約2倍となる予定。製造ラインは加熱済み品の専用ラインと、加熱済み品と未加熱品の切り替え可能なハイブリッドラインの2ライン体制となる。
新工場に導入する急速冷凍設備の冷媒には「自然冷媒」を採用し、LED照明も導入することで電気消費量を削減、CO2排出量軽減に貢献する。また、新工場は国道1号線と23号線の近くにあり、輸送面でも効率化を図ることができ、東の千葉工場と、今回新設する西の豊橋工場の東西2拠点で、適地生産の実現を目指す。
■ 新工場概要
正式所在地:愛知県豊橋市細谷町北丸山1-4
設備投資額:55億円(土地・建物・設備)
敷地面積:6124坪(約20244㎡)
延床面積:2206坪(約7292㎡)
主な製造ライン:カツ類、カツサンド、食品機能製剤
生産能力:約5,000t(年間)
竣工予定:2023年12月1日
操業開始予定:2023年12月中旬