トーヨーカネツは10月31日、新たな生産拠点を建設するため、和歌山県橋本市の工場用地を取得すると発表した。

　同社はこれまで、主力事業である物流ソリューション事業では、現在の和歌山工場（有田市）を中心に生産してきたが、省人化ニーズの高まりを背景とした多様化・高度化を伴う物流システム需要の増加に応えるため、新工場を建設し生産体制を増強する。

　新工場建設用地として選定した和歌山県橋本市あやの台北部用地は、現在の和歌山工場との相互支援や補完ができ、効率的に生産機能を拡大することが可能な立地。さらに、工業団地用地であることから操業時間等の制約も少なく、更なる生産量増加にも対応が可能。また、橋本市は和歌山県第3位の人口を有し、大阪・奈良方面からのアクセスもよく、人材の確保も期待されている。

　新工場は、製品の増産だけでなく、国内外からの物流システム調達品の品質管理拠点としての役割を果たすほか、設備設置工期を短縮するために製品のユニット化を推進し、物流ソリューション事業のバリューチェーン全体の効率化への貢献を目指している。また、新工場の建設により、現在の和歌山工場との二拠点体制が構築され、BCP対策の強化も図る。