日本発条は17日、メキシコ拠点におけるモーターコア（モーターの鉄芯）の生産能力を増強するため、新工場を建設をすると発表した。

　自動車電動化の需要は年々増加する見通しで、モーターに使用するモーターコアも比例して需要拡大が見込まれている。

　現在、主に懸架ばねを生産する工場の一部でモーターコアを生産している。今回、既に取得している現工場の隣接地にモーターコア生産の専用工場棟を建設する。専用工場になることで、効率的なレイアウトを実現し、生産性を向上させる。
また、今後の更なる需要増についても追加の設備投資を積極的に検討していく。

　今後は、11月に竣工する国内(厚木工場)のモーターコア生産棟と合わせ、グローバル(日本･メキシコ･中国)での生産能力を2022年度との対比で約4.5倍とする計画。これにより、モーターコア事業は2030年度に売上高300億円超を目指す。