伊藤忠エネクス、岡山アドブルー新工場が竣工
2023年11月27日
伊藤忠エネクスは20日、岡山県倉敷市にグループで2カ所目、西日本では初となるAd Blue(アドブルー)の製造工場を新設し、竣工式を行ったと発表した。
アドブルーは、ディーゼルエンジン車の排気ガス中に含まれる有害な窒素酸化物(NOx)を無害化する効果を持つ高品位尿素水。日本では環境省による排出ガス規制を受け、アドブルーの使用を必須とする尿素SCRシステム(アドブルーを排気ガスに噴霧することで、排出ガスに含まれるNOxを無害化するシステム)を搭載したディーゼルエンジン車両が年々増加しており、これに伴いアドブルー需要も成長を続けている。
伊藤忠エネクスグループは、配送網を全国に広げながらアドブルー販売を強化してきたが、2021年にグループで初となるアドブルーの製造工場を埼玉県に新設し、製造領域にも進出した。今回新設するアドブルー製造工場では、岡山という立地を生かし今後需要が見込まれる船舶向けAUS40の販売強化も視野に入れている。グループとして徹底した生産管理を行いながら、東日本におけるアドブルー供給の安定化に取り組んできたノウハウを生かし、西日本でも強固なアドブルー供給体制の構築を目指す。
■ 新工場概要
施設名:伊藤忠エネクス(株)岡山アドブルー工場
所在地:岡山県倉敷市福江539-1
事業内容:高品位尿素水「Ad Blue」の製造
生産能力:月間2,000KL
竣工式:2023年11月20日
製品出荷予定:2023年12月