アイカ工業、茨城工場の新工場棟着工
アイカ工業は13日、茨城工場内に新工場棟を建設し、高級人造石「フィオレストーン」の加工ラインを増設すると発表した。
世界的に良質な大理石が入手困難となる中、インテリア業界では、天然水晶に樹脂などを配合して成形した高級人造石の需要が拡大している。加えて、旺盛な高級マンション需要の継続や洗面などへの用途拡大、インバウンド回復によるホテル需要の伸長により、高級人造石市場は成長を続け、フィオレストーンのさらなる売上拡大が見込まれている。
今回、約7.7億円を投じて既存工場棟の隣に新工場棟を建設し、加工ラインを増設する。稼働開始は2024年10月を予定しており、カウンター加工品の生産能力は現状の約1.5倍に向上する。フィオレストーン加工工場の運営は、カウンター開発・加工に強みを持つ100%子会社のアイカインテリア工業(株)が担っており、今回の加工ライン増設に伴い約30名の新規雇用を同社で予定している。
アイカ工業では、フィオレストーンの発売当時は中部・北陸地方の外部工場への委託のみで加工していたが、需要増に対応するため、2019年3月に茨城工場敷地内に加工工場を建設。生産能力を高めることで納期短縮を実現するとともに、タワーマンションやホテルなどの大型物件が多く、主要納入先となっている東京都市部に近い茨城に加工拠点を追加することで、物流コストの抑制を実現している。
今回の生産能力増強によって旺盛な需要に対応し、フィオレストーンを含むストーン事業全体で2026年度に売上高約100億円(2022年度比約1.4倍)を目指す計画。
■ 設備投資概要
所在地:茨城県古河市大和田1778(茨城工場)
投資額:約7.7億円
設備投資内容:新工場棟の建設および高級人造石カウンター加工ラインの増設
事業内容:高級人造石「フィオレストーン」加工品の製造
生産能力:現状の約1.5倍
新規雇用予定:約30名
工事期間:2023年11月~2024年7月(予定)
稼働開始予定:2024年10月