愛三工業、愛知県安城市に新工場建設
愛三工業は14日、愛知県安城市に「安城新工場(仮称)」を建設すると発表した。
新工場は、製造現場におけるIoTを基盤にDXを実現し、作業者を介さない24時間全自動の製造ラインを構築する。また、協働ロボットを活用して多品種製造に対応するマルチな組付けラインの活用を実現し、製造業が抱える人手不足の解決に貢献し、作業者が仕事の付加価値を向上させ、イノベーションを生み出す職場環境を整える。
エネルギー循環の取り組みでは、愛知県初の導入となる地下水を活用した帯水層蓄熱空調システムや環境配慮型電気設備の導入、管理オフィスエリアのゼロエネルギービル化(ZEB)、太陽光発電や水素発電由来などのクリーン電力の使用を総合的に制御するエネルギーマネジメントシステムの活用により、カーボンニュートラルモデル工場を実現する。
また、同社技術を活用し、アンモニアから取り出した水素を用いて燃料電池で効率的に発電するシステムの実証を行う。エネルギー効率の高い水素発電に関わる技術開発を進め、将来の水素社会の実現に貢献する。
近年、あらゆる経済活動で資源やエネルギーの消費量を抑え、限りある資源を有効活用しながら付加価値の最大化を図る、循環型の経済社会活動であるサーキュラーエコノミーへの転換に注目が集まっている。
こうした環境変化の中、同社は循環性の高い事業活動への転換を積極的に進めており、環境と会社成長の好循環につなげる施策として、安城工場隣接地に新工場を建設し、新しいものづくりに挑戦する環境対応や人手不足など、製造業の抱える課題の解決に挑戦し、100年に一度の大きな変革期にある自動車産業を支えていく。
■ 新工場概要
名称:愛三工業(株)安城新工場(仮称)
所在地:愛知県安城市東端町明祥北20番他
総工事費:約85億円(土地、生産設備投資除く)
主要施設:生産工場棟、検査棟、守衛所、駐車場、緑地ビオトープ
敷地面積:約33,000㎡
建築面積:13,236㎡
延床面積:24,815㎡
主な製造製品:水素関連製品・電動化製品等
建物:鉄骨造2階建て
着工予定:2024年2月
操業開始予定:2025年5月より順次