テクノフレックスは15日、北海道苫小牧市に取得した事業用地に、半導体関連の配管加工等を行う工場を建設すると発表した。

　建設工事は、（株）内池建設（北海道室蘭市）に決定し、同社との間で設計契約を締結した。北海道千歳市では、国産の先端半導体メーカーが大規模な工場を建設中で、それに伴い半導体関連産業の道内進出が進んでいる。

　同社グループは、半導体工場の真空配管や半導体製造装置に使用する真空機器の製造、真空配管の設置工事と真空配管のプレハブ加工の3つの半導体関連事業に加え、建物にスプリンクラー等の消火用配管や消防設備を設置する消防設備工事を展開している。
こうした事業は、半導体工場の設備投資に関連して需要が高まることから、今年8月10日に千歳市から近い苫東に事業用地の取得を決定し、9月28日に用地の引き渡しを受けた。苫小牧工場の建設については、先端半導体工場の建設スケジュールから、早期完成が望まれるため、完成時期を重視しつつ総合的に判断し、内池建設に決定した。

　苫小牧工場は連結子会社の（株）TFエンジニアリングとニトックス（株）の配管加工場と倉庫として稼働する。TFエンジニアリングは2025年1月の事業開始。ニトックスは2024年春から賃貸の作業場で事業開始を予定している。