サンデン、米・テキサスで電動コンプレッサー生産ライン稼働
2024年1月10日
サンデンは12月28日、グループ会社のSanden International (U.S.A.), Inc.が、生産体制を拡充するため、北米エリアで初となる電動自動車(EV)向け電動コンプレッサーの生産ラインを本格稼働させたと発表した。
これにより、自動車業界における電動化シフトの加速に併せ、同社は日本・中国・欧州・北米と4極生産体制を実現し、顧客近くでの生産・供給が可能となる。
また、物流におけるCO2の排出削減が見込まれ、同社の取り組むカーボンニュートラルの実現にも貢献する。
同社は電動コンプレッサーを含む電気自動車向けの熱マネジメント製品の拡大を目指しており、北米の電動自動車メーカーに対する供給を目的とし、北米で進む電気自動車の市場拡大に対応する北米での年間の生産台数は60万台となり、この稼働によりグローバル全体で電動コンプレッサーの生産可能台数は300万台となる。
今後、各地域で生産性改善を推進し、ノウハウを他の生産拠点に水平展開することで、グローバルでの更なる生産能力向上に努めていく。
Sanden International(U.S.A.),Inc.は、グループ初の海外生産工場として1974年に稼働を開始。今回の稼働は、電気自動車向け製品の生産開始という大きな転換点になるとしている。
■ 設備投資概要
所在地:テキサス州ワイリー市
稼働ライン:EV向け電動コンプレッサーの生産ライン