神戸製鋼所、加古川製鉄所の新設備が稼働
2024年1月16日
神戸製鋼所は15日、加古川製鉄所の厚板工場で進めていた仕上圧延機のリフレッシュ工事が完工し、今月から営業運転を再開したと発表した。
仕上圧延機は、加熱炉で熱したスラブを粗圧延機で幅出し圧延した後、製品の板厚まで圧延する設備。今回のリフレッシュ工事では、仕上圧延機の本体・主機モーターの更新に加えて、圧延機の剛性向上などの機能を拡充させた。これにより、品質・納期などの基本パフォーマンスを強化するとともに、高機能商品等の高度な製造技術の実現が可能となる。
厚板工場は1968年に稼働し、独自製品として、高い耐久性を誇る橋梁向け厚鋼板「エコビュープラス」や疲労亀裂発生寿命を改善した耐疲労鋼「EX-Facter」などをラインアップしている。また、溶接事業部門や技術開発本部と連携し、顧客に対して独自のソリューション提案を実施するなど、特長ある事業を展開している。
今回のリフレッシュ工事により、同社の厚鋼板の性能、競争力は業界トップレベルとなる。今後も高機能の厚鋼板を供給し、顧客の様々なニーズやカーボンニュートラル・国土強靭化などの社会ニーズに応えていく。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県加古川市金沢町1(加古川製鉄所 厚板工場)
工事内容:仕上圧延機の本体・主機モーターの更新、圧延機の剛性向上などの機能拡充
営業運転開始:2024年1月