明治、中国で新工場稼働/乳製品と菓子増産
2024年1月18日
明治は12日、中国事業を統括する100%子会社の明治(中国)投資有限公司を通じて設立した、牛乳・ヨーグルト、菓子などを生産する明治食品(広州)有限公司が稼働を開始したと発表した。
中国の牛乳・ヨーグルト市場は伸長しており、牛乳については賞味期限の長い常温の牛乳が主流となっているが、近年ではチルド牛乳の需要が拡大しつつある。ヨーグルトについても、今後継続的に市場が伸長する見通し。チョコレート菓子市場についても伸長しており、さらなる需要の拡大が見込まれている。
明治食品(広州)有限公司では、現在中国で販売している「ヤンヤン」などの商品に加え、市場ニーズに合わせた新たな商品も生産予定。新工場の稼働により中国における菓子事業の生産能力を約2倍に増強させ、伸長する中国の菓子市場に対応する。
明治は中国で、牛乳・ヨーグルト事業、アイスクリーム事業、菓子事業、栄養事業、業務用食品事業を展開。牛乳・ヨーグルトについては、2013年から明治乳業(蘇州)有限公司で販売を開始したが、賞味期限が短いチルド商品の中国における供給エリアを拡大するため、生産拠点の増設を進めてきた。2023年1月には明治乳業(天津)有限公司を稼働させたことで華北エリアの供給を強化しており、今回の明治食品(広州)有限公司の稼働により、中国華南エリアへの供給体制を強化する華東エリア(蘇州)、華北エリア(天津)、華南エリア(広州)の3工場体制になったことで当初の1工場体制時と比べ、中国における牛乳・ヨーグルトの生産能力は約4倍となっている。
■ 設備投資概要
所在地:中華人民共和国広州市
生産開始:牛乳・ヨーグルト 2024年1月4日
:菓子 2024年1月8日