工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

三菱重工業、兵庫県姫路市にCO2回収パイロットプラント建設

2024年1月22日

三菱重工業は17日、関西電力と兵庫県姫路市にある関西電力姫路第二発電所にCO2回収パイロットプラントを設置することで合意したと発表した。

 今回、1991年に関西電力南港発電所(大阪市住之江区)に設置した既設パイロットプラントに代わり、次世代のCO2回収技術を検証する新たな試験設備を設けるもので、2025年度の稼働開始を目指す。

 新設するパイロットプラントでは、発電所にあるガスタービンからの排ガスを用いてCO2回収技術の研究開発を行う計画で、回収能力は1日約5トンになる予定。2022年にエクソンモービルと合意した提携に基づき共同開発中の次世代CO2回収技術を実証し、環境負荷低減とコスト削減に向けた研究開発を加速させるとともに、さらなる競争力の強化を図る。

 また、三菱重工のデジタルイノベーションブランドである「ΣSynX(シグマシンクス)Supervision」の遠隔監視システムを実装することで、新設するパイロットプラントの運転状況の監視やプラントの起動・停止操作を、三菱重工横浜ビルをはじめとする遠隔地の各拠点から実施可能とする。

■ 設備投資概要

所在地:兵庫県姫路市飾磨区妻鹿常盤町(関西電力姫路第二発電所)
設備:CO2回収パイロットプラント
回収能力:約5トン/日
稼働開始予定:2025年度

このエントリーをはてなブックマークに追加