シードは7日、生産力を増強するため、シード鴻巣研究所（埼玉県鴻巣市）4号棟を建設すると発表した。

　鴻巣研究所は、国内外でのコンタクトレンズの需要拡大に対応するため、2023年度に1号棟の設備更新と3号棟のラインを新規増設することで、現在の月間生産能力5,300万枚を5,800万枚へ、2024年4月竣工予定の2号棟別館新設により6,500万枚まで引き上げる計画。

　また、近視人口の増加等による需要の高まりや、同社の国内外向け一部商品で需要が供給力を上回る状況が継続していることから、4号棟を建設し商品供給力不足の解消、開発製造体制の整備、市場競争力と企業価値の向上を図る。

　4号棟については、当面不足している生産力の確保に加え、今後の需要動向に合わせ、機動的に追加設備を導入できるキャパシティを確保する。完成後の鴻巣研究所の生産能力は月7,500万枚となる見込み。今回の増設後の第2次投資については、今後の需要動向を確認しながら検討を進める。4号棟の製造設備導入後の本格稼働は、2026年度を予定している。