コーセーは14日、山梨県南アルプス市に建設を計画している新生産拠点に関して、名称を「南アルプス工場」とし、2024年7月に着工、2026年2月の竣工を目指し、第一期の建設を開始すると発表した。

　同社は、国内外で拡大する化粧品需要に応え、高品質で競争力のある製品を確実かつタイムリーに供給するため、国内生産工場3拠点目となる南アルプス工場の建設を2019 年4月に公表。その後、新型コロナウイルスなどの影響も重なり、化粧品市場では「くずれないメイク」などの新たな機能的価値のある化粧品が必要となっている。さらに、男性が化粧を取り入れる習慣も広がるなど、消費者ニーズの多様化が加速している。

　新工場では、多様化するニーズにきめ細かく対応するため、当初予定していた大量生産型工場からコンセプトの抜本的な見直しを行い、需要の質的変化に対応できる柔軟な生産体制を備え、将来の需要の量的変化にも臨機応変に対応可能な、多品種生産工場として稼働させる。ISO22716（化粧品GMP）に準拠した生産体制と万全な品質保証体制で、高品質なモノづくりを実現する。また、今後も事業拡大を見据え、第二期以降の建設へも対応可能な仕様とする計画。