東芝、川崎市の小向事業所に研究開発新棟
2024年2月28日
東芝は26日、グループの先端研究開発のランドマークとなる研究開発新棟「イノベーション・パレット」を川崎市にある小向事業所内に開所したと発表した。
投資額は約340億円。昨年11月に竣工しており、コーポレート(本社)の研究開発機能と、東芝デバイス&ストレージ(株)の半導体事業部と研究開発部門を集約し、今年1月から執務を開始している。
新棟では、グループの様々な設備や最新技術を使ったサービスのショーケースとして、先進実証を行う。オフィスエリアを含む、新棟全体を「ライブ実験場」として捉え、館内に設置したセンサー・カメラを含む各種設備から収集したデータを用いて空間・人・エネルギーなどを高精度に認識し、適切な最適化や制御に繋げる運用デジタルツインを構築・活用する実証を行う。
人流などを推定して空調や照明などを快適かつ最適に制御する省エネ実証や、映像AIを活用して安心・安全を実現するロボット実証、蓄電池の高度な活用を実現するVPP(バーチャルパワープラント)実証などを通じて、新たな価値創出を狙う。
昇降機をはじめ、各種設備のソフトウェア・ディファインド化や、実証での収集データをAIが学習することで、新たな技術の社会実装や事業化を加速させる。
■ 新棟概要
所在地:神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地
投資額:約340億円
建築面積:約10,400㎡
延床面積:約73,400㎡
建物構造:鉄骨造
建築規模:高層棟13階建(スカイデッキ含む)、低層棟4階建
収容人数:約3,000人
着工:2022年8月
竣工:2023年11月
稼働:2024年1月