クラボウ、大阪・寝屋川工場で設備投資
2024年3月8日
倉敷紡績は6日、高機能樹脂製品の生産能力増強に向けてフッ素樹脂素材の生産設備を寝屋川工場(大阪府寝屋川市)に導入すると発表した。
同社の熊本事業所では、2012年から半導体製造装置に使用される高機能樹脂製品の営業・開発・生産を行っているが、今後も継続的な成長が見込まれる半導体市場での需要に対応するため、新棟を建設中で、2025年4月の操業開始を予定している。
高機能樹脂製品は、主に半導体製造装置やそれらに組み込まれる各種機器向けに使用されるため、非常に高い耐薬品性が求められ、販売数の約80%がフッ素樹脂製となっている。新棟の操業開始により、生産能力を現状の2倍以上に増強することから、安定的に素材を調達するため、高機能樹脂製品に使われるフッ素樹脂素材の内製化を進めるとともに、生産の効率化を図る。
フッ素樹脂素材の内製化については、これまで熊本事業所で一部実施してきたが、今回の設備投資では、新たに寝屋川工場に大型プレス機と焼成炉などを導入するとともに、フッ素樹脂素材の生産を熊本事業所から寝屋川工場へ集約することで生産効率を向上させ、供給量の拡大を図る。
■ 設備投資概要
所在地:大阪府寝屋川市下木田町14-5(寝屋川工場)
投資額:約4億円
導入設備:1,000tプレス機、焼成炉、クリーンルームなど
操業開始予定:2024年10月