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田中貴金属工業、湘南工場に燃料電池発電設備導入

2024年3月21日

TANAKAホールディングスは12日、田中貴金属グループリサイクル事業の重要拠点である湘南工場に、国内の民間利用では発電容量が最大級となる500kW定置型純水素燃料電池設備を導入すると発表した。

 設備は、発電効率を最適に制御する東芝エネルギーシステムズ製純水素燃料電池「H2Rex」を設置し、2026年に稼働を開始する計画。

 純水素燃料電池システムは、水素と酸素を利用して水の電気分解と逆の化学反応によって発電するシステム。都市ガスなどから水素を抽出する家庭用の燃料電池とは異なり、水素を直接用いて発電するため、CO2を排出せず高効率での発電が可能。また災害時にも電源供給が絶たれないバックアップ電源として活用でき、低騒音・低振動のため地域環境に配慮している。

 湘南工場では、新設備の導入によって使用電力量の25%が燃料電池発電に替わり、年間1,979t(田中貴金属グループ計算値)のCO2排出量削減が見込まれる。この削減量は湘南工場で2030年CO2排出削減目標の32%に充当するとしている。

■ 設備投資概要

所在地:神奈川県平塚市長瀞2-14(湘南工場)
設備投資額:20億円
導入設備:東芝エネルギーシステムズ製純水素燃料電池「H2Rex」500kW(100kW機×5台)
稼働予定:2026年4月

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