池上通信機は26日、神奈川県藤沢市のシステムセンター敷地内に新棟「南館」を建設すると発表した。

　システムセンターでは、放送システム事業の基幹工場として、テレビ放送局向けのスタジオサブシステムや中継車システム、伝送システムなどの生産をメインに、各システムのコアとなるスイッチャー装置や、番組中継に欠かせない無線伝送装置などの単体機器の開発・製作を行っている。

　現在、一部の生産を塩浜事業所（神奈川県川崎市）敷地内で実施しており、新棟建設によりスペースを拡充することで、塩浜事業所での生産をシステムセンターへ移し、生産効率の向上を図る。

　新棟では、生産性や製品競争力の向上、高品質なものづくりを追求するとともに、省エネルギー対応空調設備や太陽光発電設備の導入による環境負荷の軽減、働きやすい職場環境の構築にも努めることで、地球環境や働く人にやさしい工場を目指すなど、持続可能な社会の実現に向けた取組みを強化する。

　新棟建設後には、同じシステムセンターの敷地内にある「本館」のBCP対策として耐震・リニューアル工事を計画しているが、新棟に本館の機能を一時的に移すことで、工事期間中も事業を継続する計画。