ソニーセミコンダクタソリューションズ、タイの新生産ライン稼働
ソニーセミコンダクタソリューションズは3月28日、タイ(バンカディ)の半導体製造事業所敷地内に建設を進めてきた新棟の竣工式を行ったと発表した。
Sony Device Technology(Thailand)Co.,Ltd.(以下:SDT)は、イメージング&センシング・ソリューション事業の後工程を担う生産拠点。新棟は、同事業所における「4号棟」として、車載用イメージセンサーやディスプレイデバイス、データセンター向けの半導体レーザーなどを生産する。今後、約2,000人の雇用創出を見込んでおり、市場動向に応じて4号棟内への生産設備を拡充することで、各製品の生産能力拡大に対応する。
SDTは2021年度から再生可能エネルギー100%による稼働を達成しているが、4号棟のクリーンルームでも、必要な部分に絞って清浄度や温湿度を管理する空調システムや、廃熱と温水を再活用するリサイクル技術などを採用している。また、年内には4号棟の屋根のほぼ全面に太陽光パネルを設置し、全面稼働させる計画。徹底した省エネ化に加え、再生可能エネルギーの利用を加速することで、4号棟の稼働後も引き続き再生可能エネルギー100%による稼働を維持していく。
■ 新棟概要
名称:4号棟
所在地:140 Moo.5 Bangka di Industrial Park Tiwanon Road, Tambol Bangkadi Amphur Muang, Pathumthani 12000, Thailand
延床面積:66,370㎡(ユーティリティ棟含む)
クリーンルーム面積:8,800㎡(1層)(3層全てに実装された場合:26,400㎡(見込み))
主な生産品目:車載用イメージセンサー、ディスプレイデバイス、半導体レーザー(いずれも後工程)
竣工式:2024年3月28日
クリーンルーム稼働開始時期:2024年1月
生産ライン稼働:2024年2月