富士紡ホールディングスは3月29日、連結子会社で化学工業品事業を担う柳井化学工業の本社工場で設備投資を行うと発表した。

　柳井化学工業は、⻑年培った有機合成のノウハウを活かし、大手化学メーカー等からの機能性材料・医薬・農薬等の有機合成品中間体の受託生産で、業容を拡大している。

　機能性材料については、足元では電子材料関連の市況悪化の影響を受けているが、主要製品の⼀部は需要が堅調に推移している。加えて、中⻑期にわたる需要拡大も見込まれており、化学工業品事業の成⻑に向けて、需要見通しに合わせた受託能力拡大を目的に、本社工場の敷地内に1ラインを増設する。

　化学工業品事業として、中期経営計画「増強21-25」の数値目標（売上高200億円、営業利益20億円）の実現を目指す。