テクノクリエイティブは3月27日、熊本県上益城郡益城町に新工場を建設すると発表した。

　同社の事業は、システム開発やインフラ基盤構築分野における「システムインテグレーション領域」と、機械類や生産装置などの設計開発・製造を行う「エンジニアリング領域」で構成されており、2つの事業領域におけるワンストップの役務提供・モノ作りサービスの事業拡大に取り組んでいる。

　同社を取り巻く環境としては、2024年にTSMCの熊本進出に伴い、同社の主要顧客である国内製造業で増産体制の拡大が継続されている。また、世界的な半導体需要や脱炭素への取り組みが高まり、かつて類をみないほどヒト・モノ・ハコが不足し、国内製造メーカーでは、BCP対策の一環として、協力会社に対して「独立性ある生産体制」を要請している。今後もそうした顧客要請は加速・拡大していくと見込まれている。

　同社は現在、熊本県菊池郡大津町にあるファクトリーセンター大津、熊本県玉名郡南関町にあるファクトリーセンター南関、福岡県北九州市にあるファクトリーセンター北九州、福岡県八女郡広川町に建設中のファクトリーセンター広川の四つの自社工場を保有している。

　今回、同社を取り巻く環境や、今後の成長を踏まえたとき、各工場のキャパシティが近いうちに上限に達することが予想されているため、早急に自社工場の新設が必要と判断し、土地の取得と新工場の建設を決定した。