JFEエンジニアリング、笠岡モノパイル製作所が完成
JFEエンジニアリングは1日、洋上風力発電設備の着床式基礎(モノパイル式)を製造する拠点として笠岡モノパイル製作所(岡山県笠岡市)を完成させ、稼働を開始したと発表した。
モノパイルは、風車とタワーを海中で支える巨大な構造物。新工場では最大で直径12m、板厚130mm、長さ100m程度、重量約2500トン/基のモノパイルの製造が可能で、発電事業者をはじめとする国産モノパイルへの需要に対応する。年間約10万トンのモノパイルを製造し、2025年度内に見込まれるフル稼働時には、約400名程度の新規雇用を見込む。
新工場は、鋼構造物製作における主力工場である津製作所以来、約50年ぶりの新設工場となる。長年、大型鋼構造物製造で培ってきた加工・溶接技術をベースとして、欧州で数多くのモノパイル製造実績がある最新設備の導入、JFEスチールから供給されれる大単重厚板の活用、同社と共同開発した高能率・高品質で世界最先端の溶接技術を融合し、モノパイルの製造に取り組む。
世界最新鋭の工場で製造する世界最高水準のモノパイルを安定供給することで、急拡大する日本の洋上風力発電事業の発展に貢献していく。
■ 新工場概要
名称:笠岡モノパイル製作所
所在地:岡山県笠岡市(JFEスチール西日本製鉄所(福山地区)内)
投資規模:400億円程度(工場建屋、機械設備、岸壁整備費等)※津製作所の設備増強費含む
敷地面積:約20ha(保管エリア含む)
事業内容:洋上風力発電設備の着床式基礎(モノパイル式)の製造
生産能力:10万トン程度(MP/TP 約50セット)/年
新規雇用予定:約400名程度
建設開始:2022年5月
竣工式:2024年3月19日
生産開始:2024年4月
フル稼働:2025年度内