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日立エナジー、フィンランドに変圧器新工場

2024年4月25日

日立エナジーは24日、電化促進にともなう変圧器の需要増加に対応するため、15億ドル超の投資を行い、2027年までに変圧器の製造能力を順次向上させると発表した。

 同投資の一部として、約1億8,000万ドルを投じて、フィンランドのヴァーサ地域に約30,000㎡の変圧器工場を新設する。

 同投資には、すでに発表済みのドイツのバート・ホンネフの変圧器工場への3,000万ドル超の投資や、米国バージニア州・サウスボストン、米国ミズーリ州・ジェファーソンシティ、コロンビア・ドスケブラダスの変圧器工場の増強も含まれる。さらに、中国・重慶とベトナム・ハノイにおける最先端の変圧器工場の開設、オーストラリア・ウェルシュプールの変圧器サービスセンターの開設も同投資の一部。

 変圧器は効率的な送配電を実現する機器で、電力網で重要な役割を果たす。また、再生可能エネルギーの連系、系統間連系、データセンターへの電力供給、運輸分野の電化などにも必要な機器であり、エネルギーシステムの脱炭素化を促進する。

 日立エナジーは、導入実績、製品ポートフォリオ、製造能力、対象市場の観点から、世界最大の変圧器メーカー。変圧器事業で17,000名以上の従業員を擁しており、世界に60超の変圧器工場とサービスセンターを保有している。

■ 設備投資概要

【フィンランド投資】
投資額:約1億8,000万ドル(約280億円)
所在地:フィンランド・ヴァーサ地域
面積:約30,000㎡
事業内容:変圧器の製造

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