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大同特殊鋼、タイ子会社の新型鍛造機が稼動開始

2016年4月26日

 大同特殊鋼(愛知県名古屋市)は22日、タイ子会社であるDaido Steel (Thailand) Co., Ltd.(以下:DSTH)が16年4月から新型熱間高速横型鍛造機の稼動を開始したと発表した。

 DSTHはASEAN地域における日系自動車トランスミッション用型鍛造部品の現地調達ニーズの高まりに合わせて、15年1月に日本・米国に次ぐ同社グループの型鍛造製品製造拠点として設立。

 今回稼動を開始した鍛造機は、同社の知多型鍛造工場(愛知県東海市)で15年1月から稼動している新開発の熱間高速横型鍛造機の2号機であり、従来の高速横型鍛造機と縦型鍛造機の強みを併せ持つことにより、ニアネットシェィプなど製品品質の向上と、高生産性、高歩留に基きコスト競争力の強化を図ることが可能。

 DSTHでは主力製品の自動車トランスミッション用型鍛造部品の量産化に向け、4月下旬から試作品の出荷を開始する計画であり、今後の成長が見込まれるASEAN地域における型鍛造事業の拠点として事業展開を進めていくとしている。

■ 新設備概要

会社名:Daido Steel (Thailand) Co., Ltd.
所在地:タイ王国チョンブリ県ピントン5工業団地
設備名称:新型熱間高速横型鍛造機
鍛造荷重:1,300トン
製造可能範囲:外径 60~125mm、厚み max 55mm
月産能力:100万個
稼働開始:2016年4月

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