エア・ウォーター・グリーンデザイン、名古屋工場に水素ガス製造拠点
2024年5月8日
エア・ウォーターは7日、グループ会社のエア・ウォーター・グリーンデザインが、名古屋工場に水素ガス発生装置「VHR」と圧縮水素ガス製造拠点を設置し、稼働を開始したと発表した。
同社グループは、国内14カ所のオンサイト水素ガス供給拠点と10カ所の圧縮水素製造拠点から、全国の顧客へ水素ガスを供給している。また、政府が掲げるカーボンニュートラル社会の実現に向けて、脱炭素ソリューションやクリーンエネルギーにかかわる新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいる。
こうした中、AWグリーンデザインは、世界最高水準の発生効率を有するVHRを全国各地に配備し、国内における水素ガスサプライチェーンの拡充を進めることで、既存工業用途のサプライチェーンのクリーン化や将来の水素エネルギー社会の実現に向けて増加が見込まれる水素需要に対応していく方針。
今回、自動車関連工場が集積する東海地区で、同社名古屋工場にVHRを新設するとともに、中規模需要向けのトレーラー充填設備を設置した。これまで、東海地区における水素ガス事業は、小規模需要向けのシリンダー供給を中心に手掛けていたが、新たな水素ガス製造拠点の稼働により、同エリアの供給体制を約2倍に増やす。今後も自治体や産業界と連携しながら、カーボンニュートラル市場に向けた事業展開を加速させる。
■ 設備投資概要
所在地:愛知県名古屋市南区元塩町5-8(AWグリーンデザイン名古屋工場)
設備:水素ガス発生装置「VHR」、水素トレーラー・シリンダー充填設備
設備能力:300N㎥/h
水素ガス純度:99.999%以上
稼働開始:2024年4月