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大真空、兵庫県加古川市に本社工場建設

2024年5月14日

大真空は13日、兵庫県加古川市にある中央研究所に隣接する敷地に本社工場を建設中だと発表した。

 工場エリアでは、新構造の水晶デバイス「Arkhシリーズ」のフルオート生産を中心としたスマート工場を目指す。同社は10年長期経営計画「OCEAN+2戦略」により、Arkhシリーズを中心とする新製品戦略をベースに水晶デバイス業界のゲームチェンジャーを目指している。また、建設中の本社工場は製品だけでなく、生産面でのゲームチェンジも見据えており、新たな生産方式を採用した同社におけるマザー工場を目指す。

 環境面では、太陽光パネルの設置に加え、ガスや石油による燃焼方式に比べCO2排出量の削減が可能なヒートポンプを採用し、脱炭素とともに省エネにも対応している。さらに、環境価値電力の100%導入を計画しており、Scope1/Scope2で同社初のカーボンニュートラル工場となる予定。

 執務エリアでは、本社・物流センター・中央研究所それぞれ別拠点に勤務するメンバーを一か所に集める。パーテーションをなくしたオープンスペースとなっており、コミュニケーションの活性化を目指す。また、DXへの取り組みも加速させ、AI活用などにより間接業務の生産性を上げることでコストセンターからの脱却を目指す。
さらに業務集中スペース、リラックススペース、Webブースなど業務効率を促進できる、ゆとりある柔軟なオフィス空間とし、太陽光の変化と照明、色温度をシンクロさせ、人の生体リズムや体内時計を整える照明システムを導入するなど、働きやすい職場環境を整備している。

■ 新工場概要

名称:(株)大真空 本社工場
所在地:兵庫県加古川市野口町水足
総工費:約64億円(建屋+ユーティリティ)
敷地面積:約12,000㎡
フロア面積:約9,700㎡(地上5階建)
CO2排出量:0t
竣工予定:2024年8月

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