ADEKA、富士工場で半導体向け高純度過酸化水素設備が竣工
2024年5月23日
ADEKAは15日、静岡県富士市の富士工場で高純度過酸化水素の生産設備の増設工事が完了したと発表した。
生成AI向け半導体やデータセンター等、高度ICT社会の実現には半導体が必要不可欠となっている。半導体需要は今後好転していく見通しであり、世界中で積極的な設備投資が行われている。日本でも、世界の半導体メーカーが開発・製造拠点を相次いで建設しており、国内製造に必要な素材の安定供給が課題となっている。
ADEKAは、半導体の技術革新に欠かせない先端材料を強みとし、国内外で設備投資を強化している。富士工場では、日用品・トイレタリーや電子機器等のエレクトロニクス関連向けに過酸化水素とその誘導品を製造している。特に半導体向けでは、製造時の洗浄で使用する高純度過酸化水素を製造しており、半導体製造に対応した高純度化技術と徹底した品質管理が強み。
今回、活況な国内での半導体ビジネスをチャンスと捉え、需要の増加が見込まれる高純度過酸化水素の生産能力を増強。生産能力は従来比1.3倍となる。
■ 設備投資概要
所在地:静岡県富士市富士岡580番地(富士工場)
投資額:非公表
延床面積:非公表
能力増強:従来比約1.3倍
完工:2024年4月
営業運転開始予定:2024年7月