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愛知製鋼、岐阜工場の第4ライン竣工

2024年5月30日

愛知製鋼は21日、岐阜県各務原市の岐阜工場で、約10億円を投じたパワーカード用リードフレーム(以下:リードフレーム)第4ラインが竣工し、稼働を開始したと発表した。

 同社の主力製品であるリードフレームについては、BCP確立での2拠点化や生産能力増強でのライン増設に取り組んでいる。今後も継続する需要増を見据え、さらなる能力増強と次世代電動車の小型軽量化につながる競争力向上が課題となっている。

 第4ラインは、顧客と一体の擦り合わせ技術とこれまでの生産能力増強で培った知見をライン設計に反映し、品質と生産性など競争力向上を実現した。

 めっき工程では表面のさらなる高清浄度化のため、洗浄・乾燥工程の品質を向上させる。加えて、第3ラインとの隣接配置を活かして、製品・資材投入や洗浄工程を集約化することで、投資額を抑制しつつ、第3ライン比で35%生産性が向上した。検査工程でも、DXによる独自設計の画像検査装置を導入し、全数検査と高速化の両立を実現した。

 また、CO2排出量削減も実現しつつ、将来の電動車の多様な進化を見据えた、形状や生産量の変化にも柔軟に対応できる設備設計となっている。第4ライン増設によって、生産能力は約160万個/月向上し、全体で約760万個/月となる。

■ 設備投資概要

場所:岐阜県各務原市鵜沼大伊木町3丁目36番地(岐阜工場内)
投資額:約10億円
品目:パワーカード用リードフレーム
能力:約160万個/月(電子部品工場・岐阜工場全体で)約760万個/月
竣工式:2024年5月21日

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