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オリックス、滋賀県米原市で国内最大級の蓄電所建設

2024年6月3日

オリックスは30日、滋賀県米原市で国内最大級の蓄電所「米原湖東蓄電所」を建設すると発表した。

 2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化が推進される一方で、太陽光発電や風力発電は天候による発電量の変動が起きやすく、電力供給の安定化が課題となっている。系統用蓄電所は、送電網や発電所の電力系統に接続し、電力の余剰時には充電を行い、不足時には放電を行うことで、再生可能エネルギーの有効活用を促進する。

 米原湖東蓄電所は、定格出力134MW、定格容量548MWhの系統用蓄電所で、長期脱炭素電源オークションに応札し、落札された。長期脱炭素電源オークションは、脱炭素電源への新規投資を促す入札制度で、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が固定収入を原則20年間保証するため、蓄電所開発の課題である長期的な事業収益を確保する。

 建設用地は、米原市の市有地約26,000㎡を賃借する。敷地内にはリチウムイオン蓄電池コンテナ140台を設置するほか、環境に関する学習板を設置した多目的広場を一般に開放する。

■ 蓄電所概要

名称:米原湖東蓄電所
所在地:滋賀県米原市
用地面積:26,000㎡(米原市の市有地を賃借)
定格出力:134MW
定格容量:548MWh
建設工事開始:2024年11月
運転開始予定:2027年

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