堺化学工業は5月27日、小名浜事業所内で化粧品メイクアップ用原料の製造施設（化粧品マルチプラント）の建設と既設のパイロットプラント（工業化試験棟）をリニューアルすると発表した。

　化粧品マルチプラント建設では、今後も更なる化粧品材料の成長が見込まれるため、能力を増強した製造施設を新設する。同施設は、複数の製品を切替えて生産するコンパクトで効率性を高めたマルチプラントとし、将来の生産品目の増加にも対応し、更なる収益拡大を実現する。

　工業化試験棟リニューアル工事では、成長事業である電子材料や化粧品材料をはじめとした、高付加価値製品の試作を効率化するため、既設の工業化試験棟をリニューアルする。具体的には、使用頻度や工程フローに応じた試験設備の再配置や、固定式から可搬式装置への変更を行い、必要なエリアを確保して作業の自由度を高め、迅速な試作対応を実現する。また、作業環境や汚染防止を考慮した区画整備を行い、安全管理、品質管理も向上させる。