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日本ゼオン、山口県周南市に新工場/700億円投資

2024年6月13日

日本ゼオンは11日、山口県周南市に高機能樹脂シクロオレフィンポリマー(COP)の新プラントを建設すると発表した。

 現在、水島工場(岡山県倉敷市)で生産しているCOPは、成長事業の一つと位置付けており、COPの優れた光学特性、低吸水性や不純物が少ないという特長から、今後も需要拡大が見込まれている。また、光学フィルム、光学レンズ用途だけでなく、医療用途、半導体用途での採用も拡大している。

 同社は、COPの生産拠点分散によるレジリエンス強化策の検討を進めていたが、国内外の候補地から山口県周南市を選定し、新プラント建設用に事業用地を取得した。

 新プラント建設予定地は、BCP(事業継続計画)の観点から岡山県外の拠点を検討してきたが、水島工場との利便性に加え、同社の徳山工場(山口県周南市)と近接した場所であることから山口県周南コンビナート内の事業用地に決定した。

 今回取得した事業用地には、今後も高収益製品のプラント建設を検討中であり、現在の汎用品中心の徳山工場の製品ポートフォリオを大幅に見直し、操業人員も含めた各種リソースを高収益製品の生産に移行させる計画。

■ 新工場概要

所在地:山口県周南市由加町
投資総額:約700億円
敷地面積:約186,500㎡
生産品目:高機能樹脂シクロオレフィンポリマー
生産能力:約12,000t/年(水島工場約42,000t/年、全体で54,000t/年)
着工予定:2025年度下期
竣工予定:2028年度上期

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