大日本印刷、福岡県北九州市で新設備稼働
2024年6月14日
大日本印刷(DNP)は12日、福岡県北九州市の黒崎工場内に新設した有機EL(OLED)ディスプレイ製造用メタルマスクの生産ラインを稼働したと発表した。
スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、モニター等のIT製品でOLEDディスプレイの導入が広がっている。特にディスプレイの大型化ニーズが高まっており、OLEDパネルメーカー各社は、現在の第6世代(G6)サイズよりも生産効率が高いG8のガラス基板での量産を推進している。
黒崎工場の新ラインでは、こうした大型化ニーズを先取りしていく形で、G8サイズに対応したメタルマスクの生産体制を構築した。加えて、メタルマスクの既存生産拠点の三原工場(広島県)のバックアップを可能とし、BCP対応を強化した。
黒崎工場の本格稼働により、メタルマスクの生産能力を従来の2倍とする予定。今後、需要等の動向を把握・分析しながら、黒崎工場の設備を順次増強するとしている。
■ 設備投資概要
所在地:福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1-1(黒崎工場)
生産品目:有機EL(OLED)ディスプレイ製造用メタルマスク
生産能力:従来の2倍(全体)
稼働開始予定:2024年5月