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富士フイルム、韓国に先端半導体材料の新工場

2024年6月18日

富士フイルムは14日、韓国平澤(ピョンテック)市で先端半導体材料の新工場が竣工したと発表した。

 新工場は、半導体材料の韓国現地法人FUJIFILM Electronic Materials Korea Co., Ltd.(韓国忠清南道天安市)が、平澤市に新たに建設したもので、イメージセンサー用カラーフィルター材料「COLOR MOSAIC(カラーモザイク)」を生産する。本格稼働は2024年12月末を予定している。

 イメージセンサーは、光を電気信号に変えて映像化する半導体で、デジタルカメラやスマートフォンなどに搭載されている。近年、自動車の自動運転や、監視カメラをはじめとするセキュリティ機器、AR/VR機器などへの用途拡大が進む中、イメージセンサー市場は年率約7%成長が見込まれている。

 富士フイルムは現在、イメージセンサー用カラーフィルター材料を静岡と台湾の新竹で生産している。また、熊本の半導体生産拠点でもカラーフィルター材料の生産設備導入を進めるなど、生産拠点を拡充している。

 今回、イメージセンサー用カラーフィルター材料「COLOR MOSAIC」の生産能力拡大と現地生産化に向けて、先進技術を有する企業やサプライヤーが集積する韓国平澤市に新工場を建設した。新工場には、今後最先端の製造設備や品質評価機器を導入し、既存の静岡拠点・台湾の新竹拠点や25年春稼働予定の熊本拠点と同様の生産・品質保証体制を構築することで、BCP対応を強化する。また今後、新工場でほかの先端半導体材料の生産も検討し、顧客ニーズにあった製品のタイムリーな市場導入を加速させる。

■ 新工場概要

場所:大韓民国京畿道平澤市(梧城(オソン)工業団地)
生産品目:イメージセンサー用カラーフィルター材料
着工:2022年12月
竣工:2024年6月
稼働開始予定:2024年12月末

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