シン・エナジー、生野銀山バイオマス発電所が竣工式
2024年6月26日
シン・エナジー(兵庫県神戸市)は21日、(株)山田林業、グローバル建設(株)、ハヤキ(株)と経営する生野銀山バイオマス(株)が開発した「生野銀山バイオマス発電所」の竣工式を行ったと発表した。
同発電所は燃料となる未利用材の全量を地元から調達する地産地消型のバイオマス発電所で、朝来市で初めての小規模木質バイオマス発電所となる。
発電時に生まれる熱は、発電所に併設の燃料製造工場へ供給し、木質チップの乾燥に利用することで持続的なバイオマス燃料供給体制を構築する。余剰生産する木質チップは近隣の熱需要施設で利用したり、発電時に副産物として生まれるバイオ炭(チャー)を農業利用したりするなど、エネルギー創出を基軸にした循環社会を創出する。
燃料は年間約10,000tの兵庫県産の未利用材をチップに加工して使用する。発電効率は28%で、熱利用も含めると総合エネルギー効率は最大で83%を見込む。(一般的に再生可能エネルギーの発電効率は、太陽光発電で最大20%程度、風力発電で最大30%程度とされており、同発電所はエネルギー利用率が高いことが特徴)。発電した電力は固定価格買取制度(FIT制度)を利用し、関西電力送配電(株)へ全量売電する計画。
■ 発電所概要
発電所名称:生野銀山バイオマス発電所
建設場所:兵庫県朝来市生野町猪野々47-1
発電事業者:生野銀山バイオマス発電(株)
発電方法:バイオマス発電(木質ガス化方式)
発電設備:WEGSCHEID ENTRENCO社製の熱電併給装置
定格出力:900kW(150kW×6台連結)
年間発電量:約7,000MWh(一般家庭の約1,770世帯分)
FIT売電開始日:2024年7月